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HN : 禾生(kao) のブログ
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本日、東日本は前線を伴った低気圧によって雨。
よりによって今日に限って雨とは。

今日は中二の息子と富士登山だ。
息子と相談し、とにかく行ってみることになった。
当初は須走口から登る予定だったが、天候が悪く、
須走は下山路が砂地なので足場が悪いこと、須走口の標高が低いため、
アプローチが長くなること、天候が悪いために日の出が見られない、
などを考慮して、家からは遠いが、標高の一番高い富士宮口に決めた。

朝2時に起床し、2時半に息子を起こす。
出発目標は3時。
順調に積み込みを終え、3時前に家を出る。
途中コンビニで早朝食を買い込むが、その際自分のズボンが
内股に擦れて痛くなってきた。
これでは途中で痛くて歩けなくなるだろう。
一度引き返し、履き慣れたスェットに着替え直す。
仕切り直して3時20分に出発した。

3時半に八王子インターから中央道に乗り、
須走のコンビニにて山で食べるおにぎりを買い込む。

途中、シカやその他の生き物に出会いながら、
5時20分、富士宮口5合目駐車場に到着。
車中で6時まで仮眠を取る。
外はすごい風と霧(雲の中に入っているため)だ。

身支度を調え、駐車場を後にする。
登山口の階段を上ると、岩場からザレた登山路になる。
風がすごい、突風が吹くと飛ばされそうなくらいだ。
視界も悪い、15mくらい先しか見えない。

6合目の山小屋は思ったよりも近かった。
ここから宝永遊歩道で宝永山を回り、御殿場口登山道に行ける。
外からメニューを見ると、カレーうどん800円、結構なお値段ですね。
でもここまでの食材や燃料の輸送費などを考えると、仕方ないですねぇ。
ちなみに外に自動販売機がありまして、ペットボトル500円でござい。
自分たちはアクエリアス2本、水1本を各自背負って登ってます。

標識には9月7日をもって、6合目以上は立ち入り禁止になっている。
6合目の山小屋裏にある登山口には立ち入り禁止のバリケード。
だが、その横をすり抜けられるようになっているので、あとは自己責任の範疇。
ここで息子と相談する。ここで引き返すかどうか。
息子は7合目まで行きたいそうだ。なら、次の7合目まで行こう。

6合目から上は、いままでとは打って変わって、岩場混じりの急登となる。
ジグザグに、それでいてほどんど上に向かって伸びている登山道、
5合目から6合目までが割と近かったため、歩けど歩けど先が見えない。
まして今日はものすごい風雨と視界を遮る雲の中、今どこにいるのかさえも
全くわからない状態で、登山道の柵のロープと岩にペンキで方向を示す矢印のみ。
薄い空気に息が切れてゼイゼイ状態。息子は割と平気だ。やっぱり歳の差かな。

頭のなかでは、いつ引き返そうか、また一休みしようか、
こんなに息が切れるのは歳だからか? などが渦巻く。
2年くらい前に来たときは、こんなに息が切れなかったな。
まあ、夕べ3時間しか寝てないからな、とか考える。
とにかく息が切れて辛い。 岩の段差に足が上がらない。
両手のストックを頼りに気合いを入れて岩を乗り越す。

二人とも秋の花粉症に加え、寒さで鼻水が止まらない。
ハンカチやティッシュで何回も鼻拭きタイムをとる。

もう六合目までの3倍以上は歩いてるなと思いながら登る。
息子とも、全然着かないと話す。いったいどうなってるんだろうな。
下山してくる人に時々話しを聞く。
上は風雨がすごいことになってるそうだ。
9合5勺で引き返した人がいた。すごい風で引き返したそうだ。
頂上に行った人は、上には数人しかいないそうだ。
この場所でもすごい風だからな、上は恐ろしいだろう。

やっと山小屋が見えてきた。もちろんこの時期は店じまいしているが。
聞くと新7合目だそうだ。本7合目はまだまだ上。
山小屋の裏手が風は少ない。
ここでおにぎりを食べる。冷えたおにぎりだが、疲れた体には美味しい。
気温はかなり低いようだ。手袋を取って素手になると、寒いよりも痛い。
アクエリアスも冷えていないボトルを持ってきたが、
ザックの横ポケットに入れておいたので良く冷えている。
自然の冷蔵庫状態だな。

標高は2800m近い。
ここで風雨が一段と激しくなった。
やはり標高が高いためだろう。
雨粒も急に大きくなり、突風によってたたきつけられるので
体に当たると痛い。真横から雨粒が当たってくる。

息子と相談し、ここで下山することにした。
これ以上の登りは危険だ。

息子と二人で記念写真を撮り、下山。
IMGP0010b.jpg

途中もすごい突風と雨、
視界は10mしかない。
滑らないように慎重に下る。

6合目で2回目のおにぎりタイム。
ここまで下りてくると、素手でも痛くはならない。
やはり上はかなり寒いのがわかる。

そうこうして無事に駐車場に下山。
装備を脱ぎ、着替え、トイレやお土産を買い、
時刻はちょうど10時だ。
車中で3回目のおにぎりタイム。
腹一杯になったので、5合目を後にする。

須走に11時半ころ、カミサンにこれから帰る旨のメールをする。
目標タイムは1時間。
日の出のイオンモールでお昼を一緒に食べようということになり、
あきる野インターを下りたのが12時20分。
だいたい予定どうりだ。
家族で食事をして帰った。

今度は天気の良い日に来たいな。
ただ、これからは富士山の積雪が問題になる。
雪が降ったら登頂は無理だ。
アイゼンが買えれば雪遊び程度したいと思う。
もちろん危なくない程度にですけどね。

兎にも角にも、、ああ、疲れた。




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6月初め、ある山歩きのサイトを読んでいた時、「・・・方面はヒルが多いので注意」と
書かれていた。

ヒル? あの血を吸うヒル?

田んぼや河原では子供の頃、良く見かけた。
しかし、山で、林の中で、ヒル?

その時、子供時代に読んだ本を思い出した。
ビルマのジャングルでは、ヒルが木の枝から降って来る、、、
襲われて血だらけになっている人の挿絵が恐ろしかった。
「恐いなぁ、でも遠いビルマのお話だから、、日本にはいないから」、、と、思っていた。

しかし、、いた。

山にいるヒルって、どんな物なんだろう。
いろいろなサイトでヤマビルについて調べた。
かなり手強く恐ろしいらしい。

子供の頃、「探検ごっこ」が大好きだった。
ちょっとドキドキするような探検や冒険で、まあ、家の近所でだが、、よく遊んでいた。
その冒険心に「火」がついてしまった。

そのヤマビルをこの目で見てみよう。

と、ネットで得た情報を持って、家から比較的近い(と言っても数十キロはあるが)
神奈川県の丹沢山系に向かった。
6月上旬のことである。

これがあとで、えらい目に遭うことになる。


一口に丹沢と言っても、南北20キロ、東西40キロと、ものすごく広い。
いる場所はネットで確認いしているけれども、かなりの距離だ。
とりあえず、丹沢山塊の北の端あたりに行ってみるか。

旧城山町の国道412号から少し入った、串川沿いで田植え中の高齢者に聞いてみる。
「すみません、ちょっとお伺いしたいことがあります」
「なんですか?」
「この辺の山にヒルが出ると聞いたのですが、このあたりにはいますか?」
「この辺じゃヒルにやられたって話はきかないなぁ、、鳥家(トヤ)の方にはいるって聞くが」
「トヤ?」
「通りをもう少し西に行って、南に入るんだ、ここから4キロだよ、そこにはいるよ」
「ありがとうございました」

ってなことで、早速鳥家(トヤ)に向かった。

道ばたで農作業を終えた高齢者が軽トラに乗ろうとしていた。
車を止めて早速聞いてみる。
私   「すみません、この辺の山にヒルが出ると聞いたのですが、いかがですか?」
老人 「ああ、いるよ、この辺の山はどこにでもいる」
私   「そうなんですか、山道なんかにもいるんですか」
老人 「日の当たる乾いた所はいないけど、山陰の湿った場所なら道ばたでもいるよ」
私     「ヒルのことを聞いて、一回見てみようと来たんです」
老人   「へえ~そう、その格好じゃ、一発でやられるな」
     (靴は普通のスニーカーで、靴下、半ズボンにアロハという格好だ)
      「まあ、痒いのとしばらく血が止まらないだけで、毒はないから」

そりゃ、毒は無いけど、そういう問題では無いと思うが。

私     「やっぱり痒いんですか」
老人   「痒いよ、何日かは痒い」

ということで、老人と別れ、車で山に入れる道を探すが、なかなか無い。
そうこうしているうちに、宮ヶ瀬湖に来てしまった。
困ったなぁ、鳥家の山に入る道はみんな塞がれているし、、宮ヶ瀬湖沿いに探そう。
岬の公園から湖の北岸を東に向かう。

トンネルを抜けたら十字路、右はあいかわ公園だ。そこを左に細路地を入る。
あちこち探すうちに、山に入る道を見つけた。
杉林の手前でアスファルトは終わり、そこからは土の山道になる。
そこに車を停め、歩きで山道を行く。


道は所々、杉の枝が細かく砕け、雨で流されて道の中央付近に堆積している。
道の両側は腐葉土状態だ。
その道の両側に息を吹きかけながら、動く物が無いか注意して進む。
ヒルは、息の二酸化炭素、歩く震動、人の影などで反応して出てくるという。

しかし、いないなぁ、本当にいるのかな?

何の変哲も無い、普通の杉林の道だった。
  が、、
100mほど進んだ時、ふと後ろの足下を振り返った。
いま歩いた所に、、、何かいる。

小さな、1cmほどの尺取り虫が自分のほうに歩いてくる。
いた! ヤマビル発見。
今まで道の両脇にいると思い、両脇に注意していたが、
道の真ん中に出てくるとは。
用意していたガラス容器を開け、ピンセットで摘んで素早く生け捕る。

そのとき、
自分の右足、スニーカーの土踏まずのあたり、黒い3cmほどの尺取り虫が、
スニーカーを這い上がって来た。
急いでピンセットで取ろうとするが、吸盤で靴に吸い付き、全く取れない。
黒い尺取り虫は靴の中に入ろうとする。
中に入られたら終わりだ。なんとかしなければ。
急いで靴を脱ぎ、片足立ちになりながら、必死でピンセットを使い、振り払う。
すると黒い虫は突然、コロンと落ちた。 急いでスニーカーを履き直す。

両足に虫が取り憑いて無いか素早く確認する。

いままで歩いて来た道、杉の葉が細かく砕けたのは、やつらの巣だ。

知らぬ間にヒルの真っ只中に立った今、額から背中、全身冷や汗と鳥肌立ち、
呼吸は荒く口からハアハア、、、たとえようもない恐怖の瞬間だ。

まごまごしていると、またヒルが取り憑いて来る。 とにかくここから脱出しなければ。
自分で自分に言い聞かせるように、言葉に出して言う。
「よし、走るぞ!」
出来るだけつま先だけで走るように注意しながら、また杉の枝の粉の部分を踏まぬよう、
急いで車のあるアスファルトまで駆け戻った。

アスファルト上で両足を点検したが、幸いにもヒルはついていなかった。

これほど恐ろしい目にあったのは初めてだ。
小学校の頃、犬に追いかけられて塀の上に逃げ延びた時に味わった、
その時以来だろう。本当に恐ろしい体験をしたと思う。

もちろん、ヒルにたかられても毒を受ける訳でも、死ぬ訳でも無いが、
血を吸われること自体、恐怖を覚える。 子供の頃のドラキュラ映画の影響が
未だに残っていると自分でも思う。が、やっぱり、取り付かれて吸血されるのは
ものすごく嫌だと思う。

車に乗り、近くの民家のそばで、作業している年配のご婦人に話を聞いた。
話によると、この付近は山だけで無く、民家のそばにもいるそうで、
草むらにはいるとヒルにやられるそうだ。
「でもまあ、痒いだけで毒は無いから」 って、鳥家の人と同じことを言われていた。
この地域に生活する人にとっては、ヒルによる被害は避けられない現実なのだから、
それを克服しなければならないのだろう。

今回、ヤマビルについて、ネットで得た知識だけでやってきて、逃げ帰る羽目になった。
帰ってから数日、ヤマビルが夢にまで出てきて、精神的に少なからずダメージを受けた。
しかし、
ヤマビルから逃げ帰ったこの屈辱と精神的ダメージを払拭するには、
やっぱりヤマビルと対決するしか無い。

もちろん、ヤマビルは恐いと思うし、好きでは無い。
でも、転んでもタダでは起きない自分の生き方から、
ヤマビルに慣れ、また、打ち勝ちたい、そういう気持ちが出てきた。
家族からは物好きと思われているが、当分、週末はヤマビル追跡に明け暮れるだろうな。

追伸:
7月上旬現在、その後2回ほど、ヒル探しに行き、ヒルを捕獲、また見つけては駆除した。
丹沢のヒルの原生息域にも行き、採取と数匹の駆除をしてきた。
後ほど、それもアップしようと思う。
また、奥多摩のヒルの情報を元に、どのあたりにいるのか、調査しようと思っている。


現在、先日買ったnikon D-700のテスト撮影をしている。
このD-700、設定や機能がたくさんあり、いろいろなボタンに機能を割り振ることができる。
ユーザーが自分の使いやすいようにセッティングすることができる訳だ。
すごく便利な反面、思ったことは、これからのデジタル一眼レフは、
個人個人でカスタマイズすることで、ほかの人のカメラを簡単には
使えないようになるな、ということ。
今までの銀塩カメラやデジタル一眼レフは、メーカーや機種によって
使い方の違いはあるけれども、おおよそ大した違いはなかった。
しかし、これからのデジ一は、シャッターボタンこそは同じでも、
ほかのボタン類は、そのユーザーの使いやすいように機能を割り振ることで、
その人独自のカメラに仕上がる。
すごいことだと思った。
また、露出やホワイトバランスに関しても、細かく設定できるため、
自分好みの色や明るさを基本設定にできるのがすごい。
しかし、それには時間と労力をかけて、少しずつ自分の設定に近づけなければ
ならないので、結構大変だ。
しかし、出来ないよりは出来た方がいい。
もうしばらくは、D-700との格闘は続くだろうな。

一年近くもブログの更新をサボっていた。
仕事の忙しさにかまけて、色々思うことはあるのだが、夜はどうしても眠気が勝ってしまう。
昨日、久しぶりに土曜日が休みになった。
思えば、ゴールデンウィーク明けからずっと、土曜日出勤が続いていた。
久しぶりの土曜日の休みということで、ずっと行きたかった「軽井沢」に行ってみた。
とは言っても、軽井沢に普通に遊びに行くわけでは無い。
星空がよく見える場所をさがしているのだ。
ゴールデンウィークでは栃木県の足尾から山に入ったところの高原に行ってみたが、
残念なことにあまり良いロケーションでは無かった。
それで再度、場所の選定をし、今回の軽井沢に決まった。
本当なら5月末に行く予定だったが、仕事が忙しく今まで延びていたのだ。

金曜の夜、8時まで残業をして、帰って支度をし、出発したのは夜中の12時近くだった。
とりあえず、こちらのコンビニで夜食のおにぎりを2個買い、ガソリン満タンで出かけた。
東京と違い、地方は夜中に食料が調達出来るかどうか分からない。最低限の調達は必要。

軽井沢に着いたのは2時過ぎ。案の定、全ての店が閉まっている。
関東では当たり前の、24時間コンビニも、セルフガソリンスタンドも、全て閉店している。
まるで昔の正月休みの夜の様だ。これだけ徹底して閉店しているとはビックリ。
おにぎり買っておいて良かった。

今回、本当の目的地は、群馬県側の、二度上峠だったが、
時間的に遅いことと、ガソリンも現地で調達が出来ないため、
目的地を急遽、「鬼押し出し」 に変更した。

鬼押し出しに着いたのは2時半を回り、3時近くになっていた。
車を停めて外に出ると、降るような星空だ。
都会では見ることが出来ない天の川が、空を二つに分けるがごとく、
ハッキリと雲のように流れている。
まるで以前行った乗鞍岳の、標高3000m級の星空に匹敵するような、
そんな見事な星空だった。

空に見とれていると、東の空が明るくなりだした。この時期の日の出は早い。
薄明の中、なごりを惜しみながら帰途についた。

次は赤道儀持参で撮影に来ようと思う。
仕事でなかなか来られないが、時間を見つけては来たいと思っている。
特に冬が最高だろう。寒さも半端じゃ無いけれど。

軽井沢の星空は素晴らしかった。
良い場所を発見出来た。これからが楽しみだ。

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